2013年1月6日日曜日

集字を始めます(1)プロローグ

「集字」って何?「集字」は、読んで字の如く、字を集める事です。
『集字聖教序』は碑になっています。王羲之の書いた文字を集めて作った「聖教序」の碑という意味です。この『集字聖教序』は懐仁(えにん)が集字したものと言われています。
「聖教序」って何?三蔵法師(西遊記に出てくるあのお坊さん)は実在の人で、天竺(今のインド)まで仏教の経典を探しに旅に出ました。西遊記は、この時の旅を題材にして作られた空想物語です。
大変な苦労をして経典を持ち帰った三蔵は、帰国後にそれを漢訳します。
時の皇帝、唐の太宗はその経典に序文を書きました。簡単に言えば「三蔵よくやった。お前は偉いぞ。御苦労!」(簡単過ぎですが)つまり、「聖教」とは三蔵が漢訳した仏教の経典、「序」とは太宗が付けた序文のことです。ですから『集字聖教序』とは、太宗の序文を王羲之の文字を集字して作ったもの、という意味になります。王羲之の字を集めているので『集王聖教序』と呼ばれる事もあります。


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